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 おかげさまでアーツクリニックも3月1日で3年目を迎えました。開業当初はひっそりとしていて、患者さんがニューシティまで来て、地元の人に「アーツクリニックはどこですか」と聞いても誰も知らない状況でした。クリニックの入り口のドアがくもりガラスで中が見えないようになっているのですが、このためにかえって一度入ってみたくても入りにくいのだろうと思っていました。面白いもので、今では人の出入りがあるので、受診前にクリニックがどんな様子か見学に来る方も出てきました。今後も社会のなかにあり、社会と断層のないクリニックを目指していきます。
 クリニックのなかに12枚の絵がかけてあります。いずれもほのぼのとした暖かいタッチの絵です。小竹顕也さんという気鋭の画家がクリニックのために描いてくれたものです。「患者さんの心が休まるクリニック」というコンセプトを見事に反映させていただき、感謝しております。クリニックに来られる際は、是非絵にも注目してください。
 ソフト面では、うつ病、不安障害(特にパニック障害、広場恐怖など)の患者さんに対して「アーツこころとからだの健康教室」を用意しました。
 患者さんに対して、病気に対する十分な知識をもってもらうことは大変重要なことです。一人ひとりの患者さんに診察時間内で十分の知識を持ってもらうことは構造的に困難です。そこで、一度に数人の患者さんを対象に50分間の教室を2回シリーズで開催し、病気の知識、患者さんから見た疑問点などをコミュニケーションを取りながら伝えていきます。病気に関する知識を得たいと考えている方は、ご相談ください。春頃からは、社会不安障害を対象とした教室を立ち上げる予定です。
 また、今年から薬の治験を開始することになりました。まずは選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)を服用してもうつ病がよくならない患者さんを対象として既に海外では使用されている薬物の効果を調べる研究が立ち上がりました。興味のある方は火曜の午前にクリニックにご連絡ください。
 3年目を迎えて、アーツクリニックは来院した方のメンタルヘルスの増進のためにさらに機能を充実させていきます。